友達をみんなプロレス女子にしたいんだもの!

プロレスファン初心者女子がプロレスの面白さを非プロレス女子に普及すべく頭を整理する為のブログ

どこまでがシナリオなのか

プロレスを見たことがなかった当時、プロレス好き男子に「あれはシナリオが決まっているヤラセなんでしょ?ヤラセと分かっているのに、どうして面白いの?」とド直球に聞いたことがあります。

その男子は困った顔をしながら、なんやかんやと濁していましたが、結局はっきりした回答は得られなかったように思います。

試合を少しずつ見始めてからも、大袈裟すぎる挑発、技をかけられた側の異様な痛がり方、相手がコーナーに登って明らかに自分を狙っているのに身動きせずに待っている様子、試合後の本気か演技かわからないインタビューなど、不可解な動きはヤラセ疑惑を更に裏付ける要素となりました。

しかし、何度も試合をみていくうちに面白い試合と面白くない試合がある事に気づいたのです。

そして、面白い試合には必ず先に述べたヤラセ疑惑要素が入っていました。

…と言うことは、ヤラセ的アクションはプロレスを面白くする為には必須要素だということになります。

では何故、オーバーなアクションが必要なのか。先に述べた例を使って少し考えてみます。

まず、大袈裟な挑発。これは試合前に選手同士も見る側も気持ちを高ぶらせる要素があるでしょうし、特に過去の因縁などがあれば、尚更なにか起こるんじゃないか、という期待が高まります。これで準備はOK!

次に技をかけられた側の異様な痛がり方。これがある事によって、私の様なプロレス技をかけた事もかけられた事もない初心者が、技の名前だけではどこにダメージがあるのかチンプンカンプンなまま観戦していても、瞬時に痛い場所がわかるのです!特に連続して違う技で同じ場所を狙われた場合なども、「あ、また同じとこやられた!」と非常にわかりやすい!親切この上ない!

次に、相手がコーナーに登っているのを待っている、これに関してはとても大切。

だって、コーナーからリング下にいる相手に大ジャンプをした時に、受ける選手がヘタクソだったら大怪我をしてしまうじゃないですか!そしたら盛り上がっている会場は一瞬で冷めてしまうじゃないですか!ましてや、受ける選手が「さぁ、来い!」ってな具合で両手を広げて待っていたら、それこそ興醒めじゃないですか!だからこそ、来るのがわかっていながら、さも突然襲われたかの様にビックリしつつ、飛んでくる巨体を安全に受け止めて、最後に盛大に痛がるのです!まさしくプロです!

観客はそういうプロ根性も含めて、プロレスというショーを楽しんでいるのです。←のハズです^^;

最後に、本気か演技かわからないインタビュー。これは試合の結果次第で、その後の関係を面白く展開させる為のキャラ付けストーリー付けであり、追加説明的な役割だと思っていますが、プロレス世界に語られない裏事情もあるようで、ファンは選手の少ないワードを勝手に解釈しつつ、実際はどうなんだ?と想像をして次を楽しみに待っているのだと思います。

はてしてこれが、ヤラセと言うのか否か…みんなが上記の演出を理解した上で観戦しているのであれば、もちろんヤラセではありません。ただ、プロレスを理解していない人に説明する場合、一言でヤラセじゃないよ、とも言えないのですよね。

奥が深いよ、プロレス…